このSSはとらハ3とサモンナイト4のクロスオーバーです。

サモンナイト4はリシェルエンド、竜の子はミルリーフ、エンディングから6年後という設定です。

とらハ3はALLエンド後でフリーということになっています。

軸的にはサモンナイト4ですがエンディング後ということで話がほぼオリジナルです。

あととらハ3のヒロインが出るかはわかりません。

以上の設定で違和感が多々あると思いますが見てみようと思う方はどうぞお読みください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Lost Memory

 

プロローグ

 

 

 

 

 

 

 

 

懐かしい夢。

皆が自分を必要として自分が皆を必要としていたときの夢。

今となってはとても懐かしく感じる。

 

「……」

 

皆はもう自分の道を歩き始めた。

だが、道のない俺はどうするんだろうか?

必要とされてない俺はどうするんだろうか?

皆は俺を必要な存在だと言ってくれてはいる。

だが、俺にはそうは思えない。

卑下するような言い方なのは解るが居ても居なくても変わらない存在。

俺はそう感じている。

こんなことを言ったら皆は……怒るんだろうな。

皆、優しい人たちばっかりだから。

だから……そう、だからそんな優しい人たちに甘えるだけの自分にはなりたくない。

だが、現実はどうだ。

皆がそれぞれの人生を歩き始めたことで俺は優しい皆の好意に甘えるだけの存在になっている。

俺はそんな自分が……許せない。

 

「このまま……ずっとこのままここに居られれば」

 

どれだけいいだろうか。

だが、残酷なこの世界はきっと俺を現実に戻すだろう。

そうなれば、俺はまた甘えるだけの存在で居続けなければならない。

そんな現実に戻るくらいなら……

 

「いっそ……消えてしまいたいな」

 

『ならその命、私に預けなさい』

 

突然だった。

その声は周りにに響くのでもなく俺の頭に直接語りかけてくるような……そんな声だった。

 

『私はあなたの力を必要とします。 私はあなたの心を必要とします。 私はあなたの……すべてを必要とします』

 

静かで、落ち着いたその声は俺の頭に響き渡る。

 

『どうしますか?』

 

「……君が、俺を必要とするのなら……俺は君の力となろう」

 

その真剣な声に惹かれたのか、それともたかが夢だと思ったのか。

それは俺にもわからない。

ただ、気づいたときにはそう言っていたのだ。

 

『ありがとう……』

 

声は先ほどまでとは違った、穏やかな声でそう言った。

そして同時に目を開けていられないほどの光が溢れ、この場一帯に広がっていく。

俺の意識はそこで途切れた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ました俺は、まったく知らない場所にいた。

目の前には大きく、そして濁った池と大木を切り落とした跡であろう切り株があった。

 

「ここは……どこだ?」

 

俺は昨日まで家にいたはずだ。

なのに目覚めてみればこんな見知らぬ場所。

正直頭が混乱していた。

 

「……とりあえず、辺りを見て回るか」

 

それがこの状況で一番最善だと考え、俺は腰を上げてその池を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

池のあった森を抜けて、出てきたのは広い草原だった。

草原には道が一本続いており片方は先のほうが見えないほど続いていた。

そしてもう片方は……

 

「街……か」

 

かなり大きい街へと続いていた。

街の回りは城壁で囲まれており、この位置からではほとんど街の建物の屋根しか見えない。

 

「とりあえずあそこに行ってみるか。ここにいても仕方ないしな」

 

誰に言うでもなく、俺はそう呟いて歩き出した。

あの城壁で囲まれた街へと……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

プロローグなんでこんなもんかな。

【咲】 ちょっと短い気もするけどね。

しょうがないよ。 メントラの更新と同時進行なんだしさ。

【咲】 ま、今回は多めに見ましょう。

ほ……で、今度のクロスはサモン4ととらハ3です。

【咲】 そういえばサモン4やったときから考えてたわね。

まあな。 でも、他のクロスを書いてるうちに奥へ奥へと……。

【咲】 ならなんで書く気になったの?

なんとなく思い出したから……かな。

【咲】 そ。 ま、書いたからにはがんばんなさい。

あ〜い。

【咲】 そういえば裏を抜きにすると初めてのHPでのみ公開SSね。

あ〜、そういえばそうだな。 基本的に浩さんのところに送ることが多いからな。

【咲】 送ったSSの数より自身のHPのSSの数のほうが少ないのはどうかと思うわよ。

しょ、しょうがないだろ。

【咲】 ま、設立して間もほとんどないからね。

そうそう。 それにこれから増えていく予定なんですよ。

【咲】 そ。 しっかりがんばりなさいよ。

うぃ。 では今回はこの辺で。

【咲】 次回もまた見てくださいね〜♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想は掲示板かメールにて。

 

 

 

 

 

 

 

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