失われたページを探すため、数多くの本の世界を行き来する旅。

恭也が図書館世界に訪れ、その旅が始まってからもうずいぶん時が経った。

本の中の世界では数日という時間でも、図書館世界での時間はさして経過してはいないので、厳密には時間はほとんど経ってはいない。

だが、本の世界と図書館世界を行き来するのが初めてな恭也からしたら、経過していないと言われてもそうは思えなかった。

しかしまあ、それもしばらく旅を続ける内に慣れてきたのか、時間に関しては特に気にしなくなった。

そして、いくつかの本を旅し、今だページが一枚も入手できていないという頭が痛い現状なある日。

旅から帰ってきたばかりということで、少し休憩という意味も兼ねて近くに置かれる椅子に恭也が腰掛けていたとき、奥のほうから喧しいとつい言ってしまいたくなるほどの声を上げながらリリスが一冊の本を片手に駆け寄ってきた。

 

「ねえねえ、恭也! 次の世界はこれなんかどうかしら?」

 

「リリスはんにしては珍しく乗り気でんなぁ……熱でもあるんかいな」

 

駆け寄って手に持つ本を見せてくるリリスに、恭也の肩にとまっているケンがそう呟いて即座に殴られる。

ケンが一言多くてリリスに殴られるのはいつものことなので特に気にせず、恭也はリリスの見せてきた本を手に取る。

 

「ふむ……この本に行こうと言うのは、つまりこの本の世界にページがあるという確証があるのか?」

 

「ううん、ないわよ?」

 

「? じゃあ、なんでこの本なんだ?」

 

「そんなの決まってるじゃない……面白そうだからよ♪」

 

「面白そうって……ページを探す気ゼロな発言でんなぁ」

 

リリスの発言にいつの間にか復活したケンは恭也の肩に再びとまりそう突っ込む。

だが、リリスの中ではすでにその本の世界に行くこと決定なのか、ケンの発言はまるで耳に入ってはいない様子だった。

リリスの言葉を聞きながら、恭也は手に取った本の表紙を見ながら考え、しばらくして目線をリリスへと向ける。

 

「まあ……別に当てがあるわけではないし、いいんじゃないか?」

 

「そうこなくっちゃ! じゃ、膳は急げ、早速この世界に行きましょ♪」

 

「性急やなぁ……」

 

恭也の返答に嬉しそうに笑みを浮かべ、リリスは恭也から本を受け取って開く。

すると、開いた本のページに恭也の意識は吸い込まれていき、間もなくして視界は真っ暗に染まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤミと剣士と本の旅人

 

【グランディアの世界編】

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真っ暗に染まった視界が明るくなったときには、すでに恭也は先ほどまでとは別の場所に立っていた。

前を見れば石で出来ていると思われる果てしなく巨大な壁、後ろを見れば霧に包まれた広大な森。

どちらを見ても、はぁ、と溜め息を漏らしてしまうほど壮大なものであることに、恭也は少しばかり呆然としてしまう。

 

「ん〜……やっぱり大自然っていいわよねぇ」

 

「こんな霧ばっかりの森で大自然もへったくれもないがな……」

 

呆然と景色に目を向けていた恭也は、聞こえてきた声で我に返りそちらを向く。

視線を向けたそこには、どこか上機嫌のリリスとその傍をパタパタと飛びケンの姿があった。

 

「にしても、これが『世界の果て』かいな……話には聞いてたんやけど、実物を見るのは初めてやな」

 

「世界の果て?」

 

「ああ、兄さんは話も聞いたことないんやったな……じゃあ、早速説明をしますさかい、よう聞いててや?」

 

ケンが説明したがりなのは知っているが、どこか偉そうなその態度に恭也はちょっとだけリリスの気持ちがわかった気がした。

まあ、恭也がそんな考えを抱いているとは露知らず、ケンは説明ができることが嬉しいのか、上機嫌でそれを語る。

 

「このワテらの目の前にある巨大な壁、これがこの世界の終わりとされてまんのや。 つまり、世界の終わりに立つ壁やから、『世界の果て』っちゅうことやな」

 

「ふむ……では、この壁の向こう側はない、ということなのか?」

 

「まあ、この世界ではそういう風に昔から伝わっとりまんなぁ」

 

「でも、所詮それはこの向こう側に行ったことのない人間が作り出した定説よ。 まあ、誰も確かめようなんてしないから、そういう説が広がるのも無理はないけどね」

 

「ああ、ワテが言おうと思うてたのに……」

 

説明を横取りされ、ケンはかなり落ち込むがリリスはまるで気にしない。

それどころか、落ち込むケンを、うざいわねと言って叩き落とす始末だった。

まあ、そんなケンのいつもと変わらぬ待遇は気にしないとして、恭也は二人の説明に納得したように頷く。

 

「では、この向こう側には別の世界が広がっているかもしれない、ということなんだな」

 

「かもしれないじゃなくて、実際広がってるのよ。 『世界の果て』の向こう側に、こちら側の誰も知らない未開の地がね」

 

「? だが、誰も確かめたことがないのだから、確証はないんじゃないのか?」

 

「あのね……私たちが立ってるこの世界が本の中の世界だってこと、ちゃんと覚えてる?」

 

「ああ……そういうことか」

 

呆れたように聞いてくるリリスの言葉に、恭也は再び頷き納得する。

この世界の住人にとって『世界の果て』の向こうが未知の領域でも、本の中の世界としてやってきた恭也たちからしたら未知でもなんでもない。

それというのも、本にはこの世界の歴史のすべてが文字として記されており、それに目を通しているリリスとケンは知っているのだ。

『世界の果て』の先にどのような世界が広がっているかを、そしてこの後、この世界で何が起こっていくのかを。

 

「ところで、リリスはん。 この世界に来たのはええんやけど、これからどうしはるんでっか?」

 

叩き落とされながらも再び飛び上がり、ケンはリリスにそう尋ねる。

すると、リリスはその質問を聞いたと単に笑みを浮かべ、ふっふっふっと笑い始める。

正直、不気味としか言いようがないその光景に、恭也とケンは若干引きながら嫌な予感を抱く。

というのも、リリスがこんな状態なるのはこれが初めてではないし、こうなると決まって良いことは言わないのだ。

だがまあ、それでも一筋の希望を抱きつつ、二人はリリスが口を開くのを静かに待ったが、開かれた口からは希望を砕く一言が述べられた。

 

「当然登るのよ……この『世界の果て』を」

 

「「はぁ……」」

 

リリス相手に希望なんて抱くものじゃない、二人はこのとき心を一つにしてそう思った。

そう思いながら溜め息をつく二人に、リリスは途端に頬を膨らませて再び口を開いた。

 

「何よ〜……何か文句でもあるわけ?」

 

「文句というか……正気でっか、リリスはん?」

 

「相変わらず失礼な奴ね、この肉団子は。 正気に決まってるでしょ」

 

「なら尚のこと駄目やないか……こんなどこまであるかもわからん壁登ろうやなんて頭がおかし、ぐぇ!?」

 

言葉を最後まで言い切ること叶わず、ケンはリリスにガシッと掴まれ、力一杯握られる。

そして、野球選手ばりの綺麗なフォームで、ケンを力一杯『世界の果て』の側面に叩きつける。

壁に叩きつけられたケンは、よほど強い力で投げられたのか壁にめり込んでおり、パラパラと壁からは破片が落ちる。

 

「こんな可愛いリリスちゃんに向かって……酷いこと言う肉団子ね」

 

「酷いのは……あんさんの、ほう……や……がく」

 

「ふ、逝ったわね」

 

何か不穏に聞こえることをのたまい、リリスは恭也へと向き直る。

 

「恭也は、私に賛成してくれるわよね?」

 

言いながら向ける目は、首を横に振ればケンと同じ目を合わせると言っていた。

そんな目を向けられれば誰も横になど触れるはずもなく、恭也とて例外ではなかった。

そんなわけで、ほぼ強制的に首を縦に振らされた恭也は、上機嫌になったリリスに手を引っ張られ、『世界の果て』の登り口へと向かう。

その際、今だ壁にめり込んだままのケンに少しだけ目を向けるが、どうしようもないため内心で謝罪して登り口へと足を掛けていった。

 

「お二人とも……酷いがな」

 

二人が去ってからしばしして、復活したケンは世の無常さに心の汗を流しながら呟き、二人の後を追っていったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嬉々として『世界の果て』を登り始めたリリスだったが、それは長くは続かなかった。

登り始めて一時間も経たぬうちに、早くも先の長さに愚痴を漏らし始めたのだ。

 

「もう……どこまであるのよ、この壁は」

 

「まだ登りだしてから大して経ってないぞ?」

 

「兄さんの言うとおりやで、リリスはん。 まだ一時間も経ってないんやから、ばてんのは早いで」

 

文句を言うリリスに対し、恭也とケンはそう言いつつ呆れ顔を浮かべる。

リリスの様子からまだ疲れたような感じが見られないことから、リリスの悪いところが出たと悟ったのだ。

楽しく前向きに、を信条に生きるリリスは確かに楽しそうなことに首を突っ込むことが多いのだが、その反面で飽きがとても早い。

今回の件に関しても、おそらくは楽しそうだからと登りはしたが、同じ風景ばかりで飽きてしまったのだろう。

 

「わかってるわよ、そんなの。 でも、もうそろそろ何かあってもいいんじゃない?」

 

「何か、とは?」

 

「こう、変なスイッチを押した途端に足場が崩れたりとか、大きな岩が落ちてきたりとか」

 

「つまりはトラップやな」

 

「そんなものがここにあったりするのか?」

 

「あるにはあるんやないか? 一応、『世界の果て』はこの世界の冒険者にとって試練みたいなもんやし」

 

ケンの言葉に恭也は納得したように小さく頷く。

この世界を冒険しようとする者たちにとって、この壁を越えることは一つの試練のようなもの。

『世界の果て』の登り道にトラップを仕掛けることで、この壁を越え、先を見ようとする者を試すというのはありえる話だ。

そしてそれが納得できると同時に、リリスがこれを登ろうと言ったことも恭也は納得がいった。

おそらくは、そのトラップとやらが見てみたかったのだろう。

しかしまあ、登り始めて一時間、期待していたトラップらしきものが一向に見えず、だんだんと飽きてきてしまった……そんなとこだろう。

 

「ああもう! 壁、壁、壁! いくら登っても壁ばっかり!」

 

「そりゃ、『世界の果て』を登ってるんやから、壁ばっかりなのは当然やがな」

 

「そんなこと言ってんじゃないわよ! ここまで登ったんだから、もうトラップの一つぐらいあってもいいって言ってんの、よ!」

 

最後の部分をやたら力強く言い、リリスは近場の壁をバンッと音を立てて叩く。

すると、ガコッと音を立てて叩いた部分が壁に沈み、同時に拳大程度の大きさの石が落下してくる。

落下してきた石は、スイッチと思われる部分を押したリリスへと一直線に落ち、間もなくしてゴンッと痛そうな音を立てて激突する。

 

「〜〜〜っ!?」

 

「あ〜……なんや、えらい古典的なトラップやな」

 

「そうだな……試練と呼ぶにはあまりにも些細なトラップだ」

 

「でもよかったやないか、リリスはん。 お目当てのトラップをその身で体験できたんやから」

 

痛そうに石のぶつかった頭を抑えながらしゃがみ込むリリスに、二人は口々にそう言う。

しかし、リリスは痛みに言葉を返すことが出来ず、しばらくの間は抑えた手ですりすりと頭を擦っていた。

そしてやっとのこと痛みが引いてきたのか、リリスは頭を抑えていた手を下ろして立ち上がりつつ叫ぶ。

 

「むっきーーーー!! なんで私がこんな目に合わなきゃいけないのよ!?」

 

「なんでて……そりゃ、リリスはんが不用意に壁を触るのがあかんのやないか」

 

リリスの叫びに対し、ケンは正論と言える言葉を口にする。

しかし、今のリリスに正論を言うことは怒りの矛先を自分に向けることに等しく、このときも例外ではなかった。

その自身のミスにケンが気づく暇もなく、リリスはケンを瞬間的に掴んで振りかぶり、下に落ちるギリギリのところまで歩み寄る。

そして、何やら喚いているケンの叫びを完全に黙殺し、振りかぶった腕を力一杯振り下ろして遥か下へとケンを投げる。

下へ投げられたケンの叫びは徐々に小さくなっていき、最後には完全に声も聞こえなくなり、姿も見えなくなった。

 

「恭也〜、頭痛い〜……」

 

「あ、ああ、災難だったな」

 

ケンが落ちていく様子を最後まで見ず、リリスは撫でてとでも言いたげに恭也へと帽子を脱いで頭を出す。

それに恭也は意図を読み取ってリリスの頭を撫でつつ、一番痛かったのは帽子のほうではないだろうか、などと考えていた。

そしてそれを考えつつリリスを撫でながら帽子へと視線を向けると帽子についた目と合い、その目が痛いと訴えているように恭也は見えたそうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リリスのもっと発言により、十分もの間撫で続け、ようやく満足したリリスと共に再び壁を登り始める。

撫でられたことで気分がいいのか、不満を口にしていた先ほどとは打って変わってリリスは上機嫌だった。

ちなみにだが、遥か下へと落とされたケンは今だ帰ってきてはいない。

 

「にしても、この世界にページがあるんだろうか?」

 

「そんなのはまだわかんないわよ。 この世界にページが落ちてたとしても、どの場面に落ちたのかはわからないわけだし」

 

「ふむ……じゃあ、地道にこの世界を探していくしかない、ということか」

 

「そういうこと。 ま、この世界に入ってみてわかったんけど、微妙にページの魔力は感じるわ。だから近くなれば見つかるわよ」

 

「そうか……ん? なあ、リリス……今、ページの魔力が感じられるって言ったか?」

 

「ん? そうだけど?」

 

「じゃあ……それはつまり、この世界のどこかにページがあるってことか?」

 

「そうなるわね。 まあ、さっきも言ったけど、どの部分に落ちたのかまではわからないけどね」

 

「そうか……」

 

そう呟きつつ頷く恭也の表情には、喜びという感情が僅かに垣間見えた。

今までいろんな世界を回ってきたにも関わらず、一枚もページが見つからなかったことが少し堪えていたのだ。

故にそんな状況下でのこのリリスの言葉は、恭也に希望が見えたというのに等しく、嬉しさを隠せないのだろう。

 

(ふ〜ん……こんな顔もするんだ)

 

僅かに浮かべられたその笑みを見て、リリスは内心でちょっと意外そうにそう思う。

今まで一緒に世界を旅してきて抱いた恭也に対するリリスの感想は、まったく表情を変えない人、つまりは無表情といったものだ。

だがそれは、元々そうだということもあるかもしれないが、ページが見つからないことからの焦りが一番の原因だとリリスはわかった。

 

(でもまあ、もう一つのほうはそれとはまったく関係ないでしょうけど……)

 

無表情の理由はとりあえずそれでわかると共に、もう一つのほうに関してリリスはそう考える。

そのもう一つというのは、恭也の鈍感さについてのことである。

今までの旅で、何度となくアプローチを繰り返しているのだが、恭也がそれに気づいたことは一度もない。

そのことに自分の容姿に絶対の自信を持つリリスはかなり悔しいのか、それだけは飽きもせずに繰り返し続けていた。

 

(はぁ……今までいろんな世界でいろんな人間に会ってきたけど、ここまで鈍感な人間は初めてね)

 

内心でそう思いつつ僅かに溜め息をつき、リリスは隣を歩く恭也の顔を覗き見る。

初めはまじまじと見なかったのでわからなかったが、恭也の顔はとても整った美形と言えるもの。

次いで言えば、リリスにとってもかなり好みな男だったりする。

それ故に今までアプローチをし続けたのにまったく気づいてくれないため、リリスは絶対の自信を持っていた容姿に対して自信喪失気味である。

ちなみにどうでもいい話だが、そのことを愚痴としてケンに漏らした際、あろう事か笑うなどということをしたのでお仕置きしたりした。

 

(もしかして……恭也って、男色?)

 

自信喪失気味になっても、やはり自分の容姿に自身を持ちたいのか、リリスはそういった方向に考えてしまう。

しかしまあ、女性と一緒に旅をする、というシチュエーションでまったく何もない、というのはリリスとしては考え物なのだろう。

そして、リリスはその間違った方向の考えを抱くや否や、真実を確かめるべく恭也へと口を開く。

 

「ねえ、恭也……一つ聞きたいんだけど」

 

「ん……なんだ?」

 

「恭也って……もしかして、男色だったりする?」

 

「……は?」

 

質問に対し呆気に取られ、何を言っているんだこいつは的な目でリリスを見る。

しかし、そんな恭也の目を見返すリリスの表情は、いつになく真面目な表情だった。

それに恭也は真剣に聞いているのならば、ちゃんと返答を返さないといけないと思いつつも少し呆れ混じりに口を開いた。

 

「そんなわけないだろ。 俺は至ってノーマルな人だ」

 

「そう……じゃあさ、もう一つ聞くけど、恭也は元の世界にいたときに……その、恋人とか、いたの?」

 

「はぁ……いるわけないだろ。 そもそも、俺と付き合う物好きな人なんて、どの世界にもいないんじゃないか?」

 

溜め息をつきながら答える恭也に、リリスのほうが溜め息をつきたい気分になった。

これだけの容姿を持ちながら、ここまで自分に自信を持てていない人間をリリスは見たことがないのだろう。

だが、それは同時にリリスにとってチャンスと言えることでもあった。

恋人いない暦=年齢のリリスにとって、ようやく恋人が出来るかもしれないチャンスが回ってきたのだ。

 

(まあ、恭也の肉体は普通の人間だけど……それも私に掛かればどうにでも出来る問題ね)

 

そう考えているところを見ると、チャンスどころかすでにリリスの脳内では恋仲確定らしい。

そして、恋仲になった自分と恭也の甘い甘い旅を脳内で想像しながら、傍目から見て不気味に笑う。

 

「はぁ〜……えらい目に合いましたわぁ。 て……リ、リリスはん?」

 

不気味に笑うリリスに恭也が引き気味になる中、ようやく帰ってきたケンもリリスを見て同じく引いてしまう。

しかし、そんな二人にリリスは気づいてはいないのか、不気味且つ小さな笑いを上げながら、脳内で妄想を繰り広げる。

そしてそんなリリスに恭也とケンの二人は、引き気味且つ不思議に思いながら、壁をゆっくりと登っていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

さて、ようやくできたヤミ剣、最初の世界はグランディアだ!

【咲】 なぜにそんな古いゲームを持ち出したわけ?

いや〜、俺って今までいろんなRPGをやってきたけど、どれもこれを超える事がなかったから。

【咲】 つまり、一番お気に入りのRPGだから、ヤミ剣のネタにしたわけね?

そゆこと。

【咲】 でも、よくゲームが見つかったわね? 相当古いゲームでしょうに。

いやいや、見つけるのはそこまで掛からなかったよ? グランディアはいつも厳重に保管してあったから。

【咲】 凄い気に入りようね……そういえば、このゲームって、最初に出たのはセガサターンでだったかしら?

だな。 それで、どれくらいか経って、PSに移植されたわけだな。

【咲】 確か、あんたってセガサターン版もPS版も持ってたわよね?

持ってるねぇ。 ちなみに、どっちのほうでも一度は全クリしてるよん。

【咲】 暇人ねぇ……。

まあ、それほどまでに俺はこのゲームが好きだということだよ。

【咲】 ふ〜ん……そういえば、好きだとかいう割には結構悩んでなかった?

だねぇ……いろいろ悩んで、グランディアにしようと決めたいいけど、そこで1にしようか2にしようかまた悩んで……。

【咲】 3っていう選択肢はなかったわけ?

ああ……3は俺、あまり好きじゃないし。

【咲】 グランディアならなんでもいいってわけじゃないのね。

そそ。 まあ、グランディア談義はこの辺にして、今回のお話についてを少し話そう。

【咲】 そうね。 確か、この世界に入って最初にきたのが世界の果て、だったかしら?

そうそう。 あそこが1ディスクの中間点だし、入り込むにはちょうどいい場所かなって思って。

【咲】 ふ〜ん……ところでさ、これはグランディア本編の時期的には何時ぐらいなわけ?

主人公たちが世界の果てを登っている最中、というところかな。

【咲】 じゃあ、次の話くらいで遭遇したりするの?

する予定だよ。 絡みをどうするかがすごく悩みどころだけど。

【咲】 ま、そこはがんばんなさい。 あ、あともう一つ……世界の果てから、まっすぐにグランディアのストーリーをなぞっていくわけ。

ん〜……全部なぞるわけじゃないかな。 ところどころで本を抜けて、別のページからまた入るっていうのを繰り返すことが多いと思う。

【咲】 つまり、グランディア本編のストーリーが結構飛び飛びになるわけね?

そういうことだね。 まあ、本作はあくまで『ヤミ剣』。 『とらハ』と『ヤミと帽子と本の旅人』とのクロスであるわけだから、いろいろっていうのはおまけに過ぎないのだよ。

【咲】 そう……まあ、他にもいろいろあるけど、長くなっちゃったからここらにしましょう。

だな。 じゃあ、また次回もこの作品を!!

【咲】 見てくださいね♪

では〜ノシ

 

 

 

 

 

 

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